Information2001年12月

2001/12/31
 大晦日です。何を間違えたのか、帰省ついでにチェロを実家に持っていくはめに。甥と姪のリクエストらしい。ま、さらわないといけない曲も結構あるし、いいかっ。
 本日は、放ったらかしにしていた岡山大学交響楽団のページを更新。定期演奏会の記録と、これからの演奏会予定。次はベートーヴェンの交響曲第7番か。リズム練習は散々チャイコフスキーの交響曲第4番でやっただろうし、こんどは正確な音階練習がかなり必要か?
 ついにサイトマップを作成。階層が深すぎて分かりにくいと評判のこのサイトも、これがあれば大丈夫!って、まだ隠れてるのもあるんですがね。今まで、あまり表に出したくなかったのを深い階層のところに置いていたのですが、どうせ検索サイトでは引っかかるので意味無しと判断しました。しかし、面倒くさいのでサイトの構成はそのまま(^_^;)。

2001/12/30
 朝比奈隆氏の訃報を聞いたのは、今朝のNHKラジオ。休日の朝寝を楽しんでいるさなかであった。朝から大ショックです。関西(いや、世界)最長老の巨匠が天に召されてしまうとは。この時期ですし、盛大に「第九」で送りたい気持ちです。享年93歳。ご冥福をお祈りします。

2001/12/29
 やっと本日で御用納め。最終が土曜日というのもまあいいですね。結局、年賀状は今からという毎年のお決まりのパターンになってしまいました。デザインは決まっているから早いですけどね。
 そんでもって、久々にトップページをリニューアル。自分の環境(Netscape4.7,800×600)でしか表示確認していないので、変に表示されていたら「変です」メールを下さい。よろしくお願いします。
 来年前半に、早くも2つのステージ予定が。ということで、これからの演奏会予定を更新。

2001/12/24
 クリスマスイヴです。年の瀬です。何かと忙しいです。それにしても、この時期に連休というのはありがたいですねぇ。心も身体もリフレッシュとまではいかなくても、だいぶ身体は楽になります。この時期になると、巷では「今年の十大ニュ〜ス」なんてことも毎年のようにくりかえされますが、今年出演したものや聴きに行った演奏会の中には、印象に残っているものが結構あります。
 まず出演したものでは、保科アカデミー室内管弦楽団の演奏会。2日連続公演で身体はきつかったのですが、ものすごい充実感が残りました。昔とはいえ同じ釜の飯を食ったなかまと一緒に演奏するのは、音楽的方向性が一致していることも相まって楽しかったです。あと、年のはじめの八幡市民音楽祭。ベートーヴェンの「第九」交響曲を初めて演奏しましたが、曲のボリュームに圧倒されながらも楽しみながら弾けました。ついに第九を弾けたという嬉しさは格別でしたね。もう一つ「ガット・カフェ」。何を勘違いしたのか東京までバロックチェロの公開レッスンを受けに行きましたが、行っただけの事はありました。あれでだいぶ演奏のスタイルが変わりましたし。来年もぜひ行きたいです。
 聴きに行ったものでは、まず12月の奈良響と高知響の合同演奏会。トリスタンとイゾルデ前奏曲は、歴史に残る名演です。演奏を聴いての感動というものを久々に思い出させてくれました。あとは、立命館大オケの演奏会。情熱に溢れ、学生らしくてよかったです。聴いているほうも熱くなりました。
 今年も10数回の演奏会を聴きに行きましたが、特にアマチュアでは名の通っている楽団の演奏が余り印象に残っていません。楽器の演奏は上手いのですが、それだけという感じ。こんな事を書くとお前もそうだと言われそうですが、わたしゃ楽器の演奏は下手くそです。が、楽器の演奏の前にまず音楽を奏でるべきであることを自分にも言い聞かせるために書いています。アンサンブルを揃えて音楽が死んでしまったら、本末転倒ですもの。
 こんなことを書きながら、本日は久々にチェロ奏法についてを更新。ついにヴィブラートについて書いてしまいました。但しこの項、自分がまだできていない部分が多々含まれていますので、後に書き直す可能性は大です。

2001/12/14
 本日の朝刊に、ハインツ・レーグナー氏の訃報が載っていた。また巨匠が一人天に召されてしまいました。氏の年齢を考えると、誠に残念です。12月10日死去、享年72歳。ご冥福をお祈りいたします。

2001/12/13
 手元に、一枚のLPレコードがある。ワーグナー/ジークフリート牧歌・前奏曲集(ハインツ・レーグナー指揮ベルリン放送管弦楽団)、私が高校生の頃、雑誌のレコード評を頼りに、ワーグナーを聴いてみたくて買ったレコードであった。まろやかな響き、ゆったりしたテンポで演奏されるワーグナーの名曲に当時若かった私はいたく感動を覚え、ジークフリート牧歌に至っては大学オケの演奏会プログラムに載せてしまうほど。この曲を演奏できた時は、至福の幸せを感じたものである。
 このレコードの中に、「トリスタンとイゾルデ」前奏曲が入っている。背中がぞくぞくするような演奏だったが、まだ若かった私は、感動はしたが大人の音楽すぎてよく分からなかった。昨年は演奏もしたのであるが、エキストラで練習回数が少なかったのもあってか、いまいちピンとくるものがなかった。
 ところが、である。先週末に聴きに行った演奏会で、体験してしまいました。と・り・は・だ。奈良で行われた高知交響楽団と奈良交響楽団の合同演奏会で演奏された「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死で、冒頭のチェロの鳴った瞬間から演奏に引き込まれ、「ラーシーード|ドーーーレー〜」のメロディーが始まる頃には、すでに鳥肌が立っていました。魔法のように音楽(音ではない)が迫ってくるのです。年齢を重ねると分かってくるものって、やっぱりあるのですよ。「感動」の一言で済ますのはあまりにも勿体ないくらいの演奏でした。こんな演奏を聴くことができて、とても幸せな思いです。
 先のレコード評の載っていた雑誌は、「FMfan」である。高校生の頃からずっと買って読み続けていたのだが、ついに今年限りで休刊となってしまった。自分自身もFM放送を聴く事が減り、エアチェックをしなくなって10年も経つので仕方のないことかもしれない。CDも安くなったしね。ただ、音楽記事は貴重でしたね。各音楽ジャンルの事がこれだけまんべんなく載っている雑誌は、他には無かったでしょう。残念でなりません。


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