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チェロの弦について

チェロの弦について


目次

  1. A線
  2. D線
  3. G線
  4. C線
  1. A線
  2. D線
  3. G線
  4. C線


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 以下は、私がまだミッテンヴァルド(ドイツ)1986年製のチェロ(工房製普及価格帯の楽器)を弾いていたころに試した弦の感想です。楽器によってかなり印象が変わるので、あくまでご参考に。

 

A線

銘柄

強さ

感想

弾き易さ

耐久性

音量

音質

ヤーガー

フォルテ

非常に張りの強い音がする。左手も右手もかなりのパワーが必要。

☆☆☆☆

☆☆☆

ミディアム

癖の少ない明るい音。音量もまあまあ。

☆☆☆☆

☆☆☆

☆☆☆☆

ドルチェ

音量まあまあ。少し金属音がする。

☆☆☆☆

☆☆

☆☆

☆☆☆

スピロコア

ミッテル

音が金属的。ふにゃふにゃ過ぎてかえって弾きにくい。音質は明るい方。

☆☆☆

☆☆☆

☆☆☆

☆☆

プリム

ミディアム

柔らかい弾き心地。かなり金属的な音。音質がくたびれるのが早い。

☆☆☆

☆☆

☆☆

クロムコア

ミディアム

硬いわりには金属音が大きい。安いのがとりえか。

☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆


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D線

銘柄

強さ

感想

弾き易さ

耐久性

音量

音質

ヤーガー

フォルテ

非常に張りの強い音がする。左手も右手もかなりのパワーが必要。

☆☆

☆☆☆

☆☆☆

ミディアム

癖の少ない明るい音。音量もまあまあ。

☆☆☆☆

☆☆

☆☆☆

☆☆☆☆☆

ドルチェ

くすんだ音質。音量も控えめ。弾き易い弦ではある。

☆☆☆☆

☆☆

☆☆☆

スピロコア

ミッテル

少し金属的な音。音量はそんなに出ない。

☆☆☆

☆☆☆

☆☆

☆☆☆

プリム

ミディアム

柔らかい弾き心地。少し金属的ではあるが、金属的な 音質のA線と音をつなぐのにはよい。音量は出ない。

☆☆☆☆

☆☆

☆☆☆

クロムコア

ミディアム

硬いわりには金属音が大きい。安いのがとりえか。金属音は、A線ほどは気にならない。

☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆

ドミナント

ミディアム

この「Peyron」という材質は意外に硬く、慣れないと弾きにくい。音量は大きくない。よく響くが乾いた音質。

☆☆

☆☆

☆☆☆


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G線

銘柄

強さ

感想

弾き易さ

耐久性

音量

音質

ヤーガー

フォルテ

非常に張りの強い音がする。左手も右手もかなりのパワーが必要。硬すぎて楽器の響きを止めてしまいそう。

☆☆

☆☆☆

☆☆

ミディアム

低音にしてはタイトな音質。硬めの響き方。

☆☆☆

☆☆

☆☆☆

☆☆☆

ドルチェ

弾き易い。が、はっきり言って楽器が鳴らない。

☆☆☆☆☆

☆☆☆

☆☆

スピロコア

ミッテル

新品は少し金属音がする。響きは素晴らしい。

☆☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆

スピロコア(シルバー)

ミッテル

比較的落ち着いた音質。少し引っ掛かりにくい。捲線が弱く、ほつれやすい。音もくすみが早い。

☆☆

☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

ドミナント

ミディアム

この「Peyron」という材質は意外に硬く、慣れないと弾きにくい。音量は大きくない。よく響くが乾いた音質。低音になるほど音質が丸くなる。

☆☆

☆☆

☆☆☆☆


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C線

銘柄

強さ

感想

弾き易さ

耐久性

音量

音質

ヤーガー

フォルテ

非常に張りの強い音がする。左手も右手もかなりのパワーが必要。硬すぎて楽器の響きを止めてしまいそう。

☆☆

☆☆☆

☆☆

ミディアム

低音にしてはタイトな音質。硬めの響き方。

☆☆☆

☆☆

☆☆

☆☆

ドルチェ

弾き易い。が、はっきり言って楽器が鳴らない。

☆☆☆☆☆

☆☆☆

☆☆

スピロコア

ミッテル

新品は少し金属音がする。響きは素晴らしい。

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

スピロコア(シルバー)

ミッテル

比較的落ち着いた音質。少し引っ掛かりにくい。捲線が弱く、ほつれやすい。音もくすみが早い。

☆☆

☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

ドミナント

ミディアム

この「Peyron」という材質は意外に硬く、慣れないと弾きにくい。音量は大きくない。よく響くが乾いた音質。低音になるほど音質が丸くなる。弦が太くなると、弓の引っ掛かりの感覚が微妙になる。

☆☆☆

☆☆☆☆☆


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 以下には、現在使用中のチェロ(イタリア製新作:GIANNI MOTTA face in inzago A.1992)で使用した弦の感想をまとめておきます。

 

A線

銘柄

強さ

感想

弾き易さ

耐久性

音量

音質

スピロコア

ミッテル

線が細いが明るい音。柔らかめのタッチで音は出しやすい。

☆☆☆☆

☆☆☆

☆☆☆

☆☆☆

ドミナント

ミッテル

ナイロン弦でテンションは弱い。音質も細めだが、音量は出る。弾く時のタッチは柔らかく、発音しやすいが、ガリガリ弾くタイプの方にはお薦めできない。難点は、張ってから安定するまで時間がかかることと、捲線が荒くほつれやすいことくらいか。安定すれば、チューニングの安定度はスチール弦並み。

☆☆☆☆

☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

クロムコア

プラス

太めの音。癖の少ない音質。非常に弾きやすい。

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

ラーセン

ストロング

音量は出るが、張りが強すぎる。弾くのに一苦労。音質も硬い。

☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆

ミディアム

A線としてはとても太い音。楽器もよく鳴らしてくれる。とにかく音量がでかい。

☆☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

オイドクサ

タッチが非常に柔らかく、発音しやすい。音量も特に不足するということは無い。湿度の変化ですぐにピッチが変わるのが難点。また、湿度変化が激しいと切れやすい。

☆☆☆☆☆

☆☆☆

☆☆☆☆☆

シノクサ

ナイロン弦でばあるが、非常にガット弦に近い音色が出る。太めなのもガット弦っぽい作り。その割に、チューニングは安定している。難点は捲線がほつれやすく切れやすいこと。ガット弦に混ぜて使っても余り違和感がない。テンションが低いため、スチール弦に慣れた人には若干弾きにくいかも。

☆☆☆

☆☆

☆☆☆

☆☆☆☆☆

オリーヴ

ガット弦とは思えない太くて良く伸びる音色。しかも、暖かみもある。スチール弦よりもかなり楽に発音できるが、慣れは必要。右手のテクニックがもろに音質に影響する。ピッチ変化も比較的少なく、モダン向きのガットとしては最高か。

☆☆☆☆

☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆


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D線

銘柄

強さ

感想

弾き易さ

耐久性

音量

音質

スピロコア

ミッテル

線が細いが明るい音。柔らかめのタッチで音は出しやすい。

☆☆☆☆

☆☆☆

☆☆☆

☆☆☆

クロムコア

プラス

太めの音。癖の少ない音質。非常に弾きやすい。

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

ラーセン

ストロング

音量は出るが、張りが強すぎる。弾くのに一苦労。音質も硬い。

☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆

ミディアム

音量も出るし、音も太い。少し張りが強め。

☆☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

ゴールド

ワンダートーン

ガット弦にしては破格に安い。C,G線に比べて少し音質が軽くなるのはアルミニウム巻きのせいか。少しシャカシャカ音が気になる。それでも基本的に暖かい音。問題はピッチの変化が激しい事。湿度変化で3度くらいは平気で上下する。ペグでのチューニングが必須。初心者にはおすすめできないが、ちゃんとチューニングができ、かつスチール弦の音質に満足できない人にはおすすめ。

☆☆☆☆☆

☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

オイドクサ

発音のしやすさもさることながら、音色が非常によい。他の弦とのつながりもほとんど違和感なし。シルバーとアルミニウムの合金巻きがよいのか、音色が落ち着いている。音量も実用には十分。ピッチが変わりやすいのはガット弦の常。

☆☆☆☆☆

☆☆

☆☆☆

☆☆☆☆☆

シノクサ

ナイロン弦でばあるが、非常にガット弦に近い音色が出る。太めなのもガット弦っぽい作り。その割に、チューニングは安定している。ガット弦に混ぜて使っても余り違和感がない。ハイポジションでも、D線らしい暖かい音色がする。テンションが低いため、スチール弦に慣れた人には若干弾きにくいかも。

☆☆☆

☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

オリーヴ

スチール弦を含め、こんなによく鳴るD線も少ないのではないか。A,Gに比較して鳴りにくいことの多いD線が、他の弦と違和感無くつながる。太くて暖かくて良く伸びる音。弦が太い分、弾くのにはある程度慣れを要するかも。ピッチの変化は、ガット弦にしては少なめ。楽器を暖めておけは、あとはかなり安定している。

☆☆☆☆

☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆


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G線

銘柄

強さ

感想

弾き易さ

耐久性

音量

音質

スピロコア

ミッテル

豊かな響き、やや太めの音質。張ってから楽器になじむのに少し時間はかかるが、楽器全体がよく振動する。

☆☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

スピロコア(シルバー)

ミッテル

よく響くが、弾き心地がやや硬め。おせじにも弾きやすい弦とは言えない。値段の割に持たない。

☆☆

☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

スピロコア(ウォルフラム)

ミッテル

非常に細い弦である。それでいて、芯のあるしっかりした音。音質もキンキンしたところがない。ある意味でガット弦に近い音質。楽器になじむまでに時間がかかるが、なじめば非常に弾きやすい。耐久性は抜群。普通のアマチュアなら、軽く1年以上は持つでしょう。

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

ヴァイヒ

基本的には上記「ミッテル」と同じ。テンションが低い分、手応えは頼り無いが、見方を変えれば、ゴリゴリ弾かすともきちんと響くのでとても楽に発音できる。ある種、ガット弦に通じる心地よい弾き心地。

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

ゴールド

ワンダートーン

ガット弦にしては破格に安い。音質は割と太め。さすがにガットである。下手な弾き方では全然鳴ってくれないが、ちゃんと押し込めばそれだけ応えて鳴ってくれる。問題はピッチの変化が激しい事のみか。湿度変化で3度くらいは平気で上下する。ペグでのチューニングが必須。初心者にはおすすめできないが、ちゃんとチューニングができ、かつスチール弦の音質に満足できない人にはおすすめ。

☆☆☆☆☆

☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

オイドクサ

少し硬めのガット弦。発音はゴールドよりもしにくいが、音質は芯のあるしっかりしたもの。ある意味でスチール弦に近いところがある。4本ともオイドクサにした場合には、見事なバランスで音色がつながる。ピッチ変化は大きいが、ゴールドほど激しくはない。

☆☆☆☆☆

☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆

オリーヴ

太くて暖かい音。「楽器が響いている」ことを実感できる。太さのせいで、弾くのには慣れを要する。右手のテクニックがもろに音質に反映されるよう。ガット弦にしてはピッチは安定している。

☆☆☆

☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆


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C線

銘柄

強さ

感想

弾き易さ

耐久性

音量

音質

スピロコア

ミッテル

豊かな響き、やや太めの音質。張ってから楽器になじむのに少し時間はかかるが、楽器全体がよく振動する。

☆☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

スピロコア(シルバー)

ミッテル

よく響くが、弾き心地がやや硬め。おせじにも弾きやすい弦とは言えない。値段の割に持たない。

☆☆

☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

スピロコア(ウォルフラム)

ミッテル

非常に細い弦である。それでいて、芯のあるしっかりした音。音質もキンキンしたところがない。ある意味でガット弦に近い音質。楽器になじむまでに時間がかかるが、なじめば非常に弾きやすい。耐久性は抜群。普通のアマチュアなら、軽く1年以上は持つでしょう。

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

ヴァイヒ

基本的には上記「ミッテル」と同じ。テンションが低い分、手応えは頼り無いが、見方を変えれば、ゴリゴリ弾かすともきちんと響くのでとても楽に発音できる。ある種、ガット弦に通じる心地よい弾き心地。

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

ゴールド

ワンダートーン

ガット弦にしては破格に安い。音質は割と太め。さすがにガットである。下手な弾き方では全然鳴ってくれないが、ちゃんと押し込めばそれだけ応えて鳴ってくれる。問題はピッチの変化が激しい事のみか。湿度変化で3度くらいは平気で上下する。ペグでのチューニングが必須。初心者にはおすすめできないが、ちゃんとチューニングができ、かつスチール弦の音質に満足できない人にはおすすめ。

☆☆☆☆☆

☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆

オイドクサ

少し硬めのガット弦。発音はゴールドよりもしにくいが、音質は芯のあるしっかりしたもの。ある意味でスチール弦に近いところがある。ピッチ変化は大きいが、ゴールドほど激しくはない。

☆☆☆☆

☆☆☆

☆☆☆☆

☆☆☆☆

オリーヴ

太くて暖かい音。「楽器が響いている」ことを実感できる。とにかく太いので、弾くのにはかなりのテクニックが必要か。右手のテクニックがもろに音質に反映されるよう。きちんと鳴らせられれば、その楽器のもつ最高に近い低音を引き出してくれそう。ガット弦にしてはピッチは安定している。

☆☆

☆☆☆

☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆


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