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チェロ・デュオ


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ソナタ ト長調(バリエール/1705〜1747)

作品番号:IV,4
編成:2Violoncelli
出版:INTERNATIONAL MUSIC COMPANY No.2209(Playing Score&Parts)/レッスンの友社-2本のチェロのための名曲選-(Playng Score)
録音:David Simpson,Vc1&Antoine Ladrette,Vc2(SOLSTICE SOCD 70)/Thomas Demenga,Vc1&Patrick Demenga,Vc2(CLAVES CD 50-8909)/Peter Bruns,Vc1&Jan Vogler,Vc2(Dresdner Compact Disc DCD 0006)/Christoph Henkel,Vc1&Martin Ostertag,Vc2(signum SIG X83-00)

 バロック期の作曲家ジャン・バリエールは余り有名ではないが、ベルリン・フィルのイエルク・バウマン(Vc)とクラウス・シュトール(Cb)がこの曲を録音して以来、低音弦楽器の2重奏曲の定番として世に知られるようになった。バリエールのチェロ・ソナタの中では、唯一のチェロ2重奏編成の曲である。全3楽章、急・緩・急の構成。

 第1楽章:Andante,2/4拍子。メロディはシンコペーションではじまる。優美さと快活さをあわせもち、メロディと伴奏の掛け合いも非常にうまく書かれている。数小節ごとに伴奏と旋律が入れ代わり、1番と2番がほぼ対等に扱われている。伴奏部には重音が多いが、演奏はそう難しくはない。

 第2楽章:Adagio,4/4拍子。この楽章は、始終1番が旋律である。少し憂鬱さを伴ったメロディを骨格として、それに付随する装飾音が旋律を引き立てる。適度な品のよさをもった装飾音を弾くことが大切。しかもアドリヴ部分が多く、2番との呼吸を合わせることが大切である。

 第3楽章:Allegro prestissimo,3/4拍子。冒頭のG音が非常に印象的で、それに続いてリズミカルなメロディが流れていく。非常に快活で調子のよい楽章である。演奏する側としては、旋律と伴奏が頻繁に入れ代わるために音域の跳躍が多くなり、かなり難しい。この楽章も1番と2番がほぼ対等に扱われている。コーダ部分の前に第2楽章の回想部分があり、このあと曲は怒濤のように終結へ向かっていく。たいていの人は、この楽章が一番印象に残るであろう。

参考演奏は、私の演奏のページから聞けます。

 


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