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チェロと管楽器


目次


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ジェット・ホイッスル(ヴィラ=ロボス/1887〜1959)

作品番号:none
編成:Flute(with lowH),Violoncello
出版:SOUTHERN MUSIC PUBLISHING 01-003112-781(Playing Score)
録音:Emmanuel Phaud,Fl&Rebecca Rust,Vc(MALCO POLO 8.223527)/William Bennet,Fl&Chales Tunnell,Vc(Hyperion CDA66295)

 チェロとフルートという珍しい編成の曲です。全部で3楽章から成っています。

第1楽章:d−moll,3/4拍子,Alleglo non troppo
第2楽章:a−moll,6/8拍子,Adagio
第3楽章:d−moll,3/4拍子,Vivo

 第1楽章は、まず哀愁に満ちた主題をチェロが奏で、裏でフルートが低音でリズムを刻む。 チェロのメロディがおわると、今度はフルートが主題を少し変奏して奏る。その裏でチェロは重音のリズムを静かに刻み、一通り終わると、楽章全部をもう一度繰り返す。
 2楽章は緩徐楽章。始終チェロの重音の上にフルートのけだるい旋律が乗る形で曲は進行する。チェロにとっては、重音をきれいに響かせるのがかなり難しい。
 3楽章はかなりのハイペースで進行する。チェロの前奏の後フルートの旋律がはじまるが、跳躍が多く演奏は超困難、聴いている方にはかなり派手に聴こえるらしい。途中、チェロが主導権を握る場面もあるが、基本的にはフルートの独壇場。最後には超特殊奏法も出てきて、フルート吹きの心を奪う。
 1楽章の前半を除き基本的にフルートが旋律を担当するが、チェロ弾きにとってもかなりの弾き甲斐のある曲である。特に、2,3楽章の伴奏部分に難関の重音が多く、これをきれいに決めないと曲にならない。3楽章の途中、重音を鳴らしながらの左手でのピチカートという奏法が出てくる。少々の特殊奏法でも、躊躇せず演奏できるだけの度胸も必要。


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ソナタ 変ロ長調(モーツァルト/1756〜1791)

作品番号:K.292(196c)
編成:Fagott,Violoncello
出版:Barenreiter BA6974(Parts&Pf)
録音:Milan Turkovic,Fg&Georg Faust,Vc(Deutsche Grammophon 431 782-2)/Christopher Millard,Fg&Desmond Hoebig,Vc(Summit Records DCD 224)/Francis Pollet,Fg&Jan Sciffer,Vc(Syrinx Record CSR 93103)/Alexander Heller,Fg.&Yo-Yo Ma,Vc.(Sony Classical 5081862)

 チェロと管楽器のデュオ曲の定番といえばこの曲でしょう。モーツァルトが友人のファゴット吹きのために書いた曲。ファゴットがメロディーで、チェロは単純な通奏低音の伴奏となっている。全3楽章、急・緩・急の構成。ファゴットパートは、チェロやヴィオラで演奏されることもよくある。また、木管楽器の2重奏への編曲もされ、どちらかというとクラリネット2重奏で演奏される機会の方が多いかもしれない。私の持っている楽譜も、それぞれのパートに加え、ピアノ譜が付いている。
 曲は、口では解説できません。さすがモーツァルトという感じです。演奏する場合、冒頭のFgの旋律がポイントになるでしょう。3拍のBの伸ばしをどう処理するかで、曲の印象ががらっと変わってきます。あと、2楽章のVcパート。Fgの歌の邪魔をせず、しかもうまくリードしてあげるような演奏ができると最高です。3楽章は、FgとVcの掛け合いを面白く聴かせるとかっこいい。
 単純だけれども、何回も演奏したくなる。何回も聞きたくなる。とにかく、曲を聞いてください。録音は意外に少なく、私も上記のものしか持っていません。グラモフォン盤は、割と手に入りやすいと思います。

参考演奏は、私の演奏のページから聞けます。


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